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東新住建・長屋寄席 [落語・寄席・噺家]

当ブログでもお知らせしていました<東新住建・長屋寄席>へ伺って参りました。

春風亭昇吉   やかん
三遊亭ぬう生  幇間腹
柳家小菊     粋曲いろいろ
柳亭市馬     片棒
      仲入り
三遊亭円丈   金明竹(名古屋弁Vr.)
           グリコ少年(グリコのオマケつき)


開口一番。
演者が頭を上げた途端「あら爽やか」と呟いてしまう。
芸が身についた噺家というのは随分なお年寄りでも不思議に色っぽかったり粋な物腰で惚れ惚れさせたりするものだがソレは醸し出される雰囲気によるもので一目でそうと知れる美形なぞは残念ながら滅多にお目に掛かれない。一言も話さないうちに好感度計の針が振れるなんてのはリアルタイガードラゴン瀧川鯉斗クンの時以来の稀有な出来事。

メクリには名前がないので円丈師のところの前座さんかな?と思っていると「春風亭昇太の弟子」と自己紹介。
しかも入門半年の割りには滑舌もよくテンポも上々。9月に大須演芸場であった落語芸術協会の寄席で<反対車>を演った弟子入り2年半の鯉斗クンが勢いがつきすぎて高座で息切れしてたのに比べたら同じ二枚目でも彼の方が断然スマート
噺は根問い物で<やかん>なのかなと思って聞いていたが知らない挿話も入ってくる。まだ聞いた事のない根多だった。

マクラで政治風刺を重ねて小泉元首相のワンフレーズは幇間芸であると喝破した(?)ぬう生サンの<幇間腹>では二階に上がると鰻屋の子供が遊んでいる。個人的には宿題をやっているという型の方が好きだ。後半騙られた怒りに任せて一八が芸人としての食通振りや審美眼を女中に滔々と語る場面の悲しさがモウ少し欲しいところ。

小菊師匠は艶やかにお勤め。
普通の寄席での色物と違って持ち時間が長く普段聞けない様々な唄が聞けて嬉しい。ただ聞いて判るのが都々逸くらいであとはどれが小唄で何が端唄やら判らないのが悲しかった。 

市馬師は<片棒>
次男坊の立てた葬儀計画場面を<お祭りマンボ>まで挟んでタップリ。歌いたいんだなァと可笑しい。
会場で見かけた夢輔サンに仲入りの時「市馬師匠おとついの<楽>では何を掛けられたんです?」と尋ねると<目黒の秋刀魚>と<掛取り漫才>だった由。やっぱり喉を聞かせたいんだ~(笑)
こっちまで明るい気分になる師匠の歌だもの<掛取り漫才>も聞きたかったなー。

仲入り後アリエナイような派手な着物の師匠が袖から上がってくるだけで高座は円丈オンステージの様相を呈する。
<金明竹(名古屋弁Vr.)>は上方弁の部分を名古屋弁に直しているだけでなくアンコも多く入った独特のもの。
貴重なものを聞いたことは確かだ。
ほとんど地噺な<グリコ少年>を聞いても感じるのだが、この師匠の場合は落語を聞くと云うより三遊亭円丈という芸人を見る或いは彼の佇まいを楽しむと云う形になるしかないあたり川柳川柳師と同じ。あの円生師の弟子からこの色合いが!と驚かされるところも似ている。
落語の自由度と云う意味では大事なことだと舞台からバラ撒かれるグリコを目で追いながら考えた夜だった。


芝居の跳ねたあと受付で昇吉クンの演目は何と言うのか尋ねると<やかん>と判明。
たぶん長さの調節が効く様に入れ物が多くある噺で今までは聞いた事のない部分を聞かせて貰ったということなのだろう。やかんの説明が出てくるオチまで行かずにサゲたので判らなかったのだ。
そして春風亭昇吉クンの驚くべきプロフィールまで聞いてしまった。
なんと落語界初の東大卒なのだとか。
加えて、飛び切りの優等生で、07年3月には日本人でただひとり、東京大学の総長「大賞」を受賞している。って…志の輔師の創作落語の題名じゃないけれど…親の顔が見てみたい。


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miron

さすが、スゥさん、凄い情報量です。
とっても勉強になりました。

春風亭昇吉君は、二枚目ぶりもさることながら、
話の締め方に、強烈な知性を感じたと思ったら、
本当に勉強ができる人だったんですねぇ。
(座布団の運び方は、ちょっとぎこちなかった。笑。)

昇吉君が紹介されているページを見つけました。
http://zakzak.co.jp/spo/2007_06/s2007060708.html
最初に見た落語が昇吉君だったことが、
将来自慢できるかもね。
by miron (2007-12-03 20:33) 

おきざりスゥ。

>最初に見た落語が昇吉君だったことが、
将来自慢できるかもね。

そうなんです[!]サスガmironサン分かりが早い[目玉]
タカラジェンヌを音楽学校の頃から応援する
相撲取りを序の口から贔屓にする
最近だとバックで踊ってるジュニア時代からジャニーズのファンになる…(笑)
というように前座から気に入った噺家を見続けるというのは子役で出てきた歌舞伎役者を追い続けるのの次に長く楽しめる道楽[ラブハート]

前座さん二ツ目さんの頃なら小屋前で客寄せをしていたりテケツ(←窓口の符牒)でモギリをしていたりするので現実的にもコチラの気分的にも気軽に声をかけやすいし噺家さんの方も客に顔と名前を憶えて貰えたというだけで喜んでくれる時期なのです[チョキ]

真打になり師匠と呼ばれる身分になると楽屋見舞いも安物では気が引けますが前座さんへの御祝儀くらいなら家計にも響かない[お金]

東京住いでないので追いかけるのは難しいけれど少し気にかけておくと面白いかもしれませんね、昇吉クン[ニコニコ]

ご提供の情報は本文記事でリンクしてあったんですが判りにくかったんですね[汗汗]
改めてアンダーラインも引いてみました[!]

nice!とコメントありがとうございます[ラブラブハート]
by おきざりスゥ。 (2007-12-03 21:56) 

おきざりスゥ。

薔薇少女サンnice!ありがとうございました[ニコニコ]
by おきざりスゥ。 (2007-12-09 23:43) 

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